リゾートバイトは非常に人気の高いアルバイトです。
しかし、収入を得た場合、年末調整や確定申告について知っておく必要があります。適切な手続きを怠ると、余計な税金を払う可能性もあるからです。
本ブログでは、リゾートバイト従事者が知っておくべき年末調整と確定申告に関する情報をまとめました。
リゾートバイトと年末調整
リゾートバイトで収入を得た場合、年末調整を受けられるかどうかは、派遣会社や勤務先の規定によって異なります。
派遣会社を通した場合
派遣会社を通してリゾートバイトをしている場合、年末調整の対象となる可能性が高くなります。ただし、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 12月末まで継続して勤務していること
- その派遣会社のみで働いていること
- 収入が給与所得のみであること
- 必要書類を期限内に提出できること
この条件を満たせば、派遣会社が年末調整を行ってくれます。主な必要書類は、扶養控除申告書、保険料控除申告書、給与所得者の基礎控除申告書などです。
期限内に書類を提出しないと、年末調整の対象外となる可能性があるので注意しましょう。
アルバイトとして赴任した場合
アルバイトとしてリゾートバイト先に赴任した場合、年末調整の可否は施設側の規定に従う必要があります。
また施設によっては、年末調整の対象としない場合もあります。事前に年末調整の有無を確認しておくことをおすすめします。
年末調整の対象外だった場合
上記の条件を満たさず、年末調整の対象外となった場合は、自身で確定申告をする必要があります。確定申告をすれば、過払い分の所得税が還付される可能性があります。
確定申告には期限があり、毎年2月16日から3月15日までの間に手続きをする必要があります。源泉徴収票の取得から申告書の作成、提出まで、手順を踏まずに行う必要があります。
確定申告と年収の関係
リゾートバイトで得た収入のみであれば、確定申告の必要はありません。しかし、他の収入があれば年収によって確定申告が必要になる場合があります。
年収123万円以下の場合
リゾートバイトと他のアルバイトの合計収入が123万円以下であれば、確定申告は不要です。ただし、住民税の申告は別途必要になるので注意しましょう。
年収123万円超の場合
合計収入が123万円を超える場合は、確定申告が必要になります。この際、以下の控除を受けることで、課税対象額を減らすことができます。
- 社会保険料控除
- 生命保険料控除
- 勤労学生控除
所得控除を適切に受けることで、節税効果が期待できます。
*所得税が課される基準は年収103万円から123万円に引き上げられました(2025年から適用)。
副業として年収20万円以下の場合
リゾートバイトが副業で年収20万円以下の場合も、確定申告は不要です。ただし、住民税の申告は別途必要となります。
年末調整と確定申告の手続き
年末調整や確定申告の手続きは複雑に感じられるかもしれません。しかし、適切に行えば、過払い分の税金が還付される可能性があります。
年末調整の手続き
年末調整を受けるためには、以下の手順が必要です。
- 勤務先から年末調整対象者かどうかを確認する
- 必要書類一式を勤務先に提出する
- 期限までに書類を提出する
書類の提出が遅れると年末調整の対象外となるので、期限に注意しましょう。提出方法は勤務先の指示に従いますが、追跡可能な送付方法が推奨されています。
確定申告の手続き
確定申告が必要な場合は、以下の手順で行います。
- 源泉徴収票を入手する
- 確定申告書類一式を作成する
- マイナンバーカードを用意する
- e-Taxまたは税務署へ提出する
スマホからe-Taxでの申告も可能です。不明な点があれば税務署の窓口で相談しましょう。
ふるさと納税の活用
確定申告の際には、ふるさと納税制度を活用するのもよいでしょう。ふるさと納税とは、自治体に寄附をすると、所得税と住民税から一定額が控除される制度です。
ふるさと納税の控除額
ふるさと納税の控除額は以下の通りです。
寄附金額 | 所得税の控除額 | 住民税の控除額 |
---|---|---|
2,000円以下 | 控除なし | 控除なし |
2,000円超 | 総所得金額等の40% | 寄附金額の10% |
例えば、10万円を寄附した場合、所得税で4万円、住民税で1万円が控除されます。リゾートバイト収入による節税対策として、ふるさと納税を検討してみるのもよいでしょう。
ふるさと納税のメリット
ふるさと納税のメリットは以下の通りです。
- 自治体に貢献できる
- 返礼品がもらえる
- 節税効果がある
過去に寄附した自治体から、美味しい特産品などの返礼品が届くことも。寄附金控除と合わせて、メリットが大きい制度と言えます。
総括:リゾートバイトの年末調整と確定申告
リゾートバイトでも、年末調整や確定申告について知っておく必要があります。派遣会社を通した場合は年末調整の対象となる可能性がありますが、対象外の際は確定申告が必須です。
年収の額によっても、確定申告の必要性が変わってきます。手続きは複雑に感じられるかもしれませんが、適切に行えば過払い分の税金が還付される可能性があります。
また、ふるさと納税制度を利用すれば、節税効果が期待できます。
リゾートバイト従事者の皆さんは、本ブログを参考に、自身にあった対応をしていきましょう。